ハッピースキーマと行動計画

一つ前のブログの通り少し荒れていた。
もちろん苦しくて仕方がなかったが、自分の気持ちを何らかの形で出せた証拠である。

悲観的になっている状態で思考が極端だったかというとそうでもない。
落ち着いた今でも、書いたこと自体は本心と相違がない。

やっぱり病院には通ったほうがいいなと思ったし、
薬が飲めていない(病院をキャンセル後にまだ行けていない)のも影響しているかもしれない。

さて、こうして何か心が揺らぎを見せた時こそ、
スキーマ療法ワークブックを思い出して進めていく。
今回はハッピースキーマに基づく行動計画を立てた。

対話のワークを外在化して出てきた言葉のうち、キーワードになりそうなものにマーカーを引いた。
例えば

  • 「自分の人生を歩きたい、私は私の人生を生きたい」
  • 「夢を持って生きたい」
  • 「相手の否定ができないで、自分が背負っているかもしれない」
  • 「人と繋がりたいのに、人と関わるのがこわい」
  • 「自分の気持ちと想いが裏腹なのはつらい」
  • 「自分の感情や思いを事由に表現したい」
  • 「自由にのびのびと動きたい。楽しく遊びたい。生き生きと楽しみたいっていう気持ちに蓋をしたくない」
  • 「(このスキーマを持ち続けると)自分ばかりが負担を負う。自分ばかり我慢して息苦しくなる」
  • 「よく我慢したね。頭をやさしくなでてあげたい」
  • 「もう我慢はしたくない」
  • 「誰も私の人生を邪魔する権利はない」
  • 「私は私のために生きていい」
  • 「私は優しく我慢強い子だ。今のままでも、もっと人に愛されていい存在だ。」
  • 「(同じスキーマを持つ人に対してかける言葉があるならば)あなたが苦しんでいては元も子もない。あなたの幸せ、人生に代えられるものはひとつもない。子は親に甘えていい。わがまま言ったり自己主張していい。親は子を守ることこそすれ縛りつけることはしてはいけない。あなたは自由であるべき。そもそもあなたは自由な存在なのに」
  • 「全ての感情はあなたの真っ当な気持ち。本来言ってはいけない感情なんてない」
  • 「もしかしたら私が思っているほど一般の人は弱くないのかもしれない」
  • 「(スキーマに反論するとしたら)誰かのために本音を我慢して、じゃあ”私”は?あなたのことは誰が庇って心配してくれる?辛いことを代わりにもらってくれる?辛いって吐き出した時聞いてくれる?」
  • 「私は誰かのために存在しているんじゃない。正しい正しくないとかないよ。私の気持ちは私のものだよ。誰も私の気持ちを決めつけたり、縛ることはできない!」

もっと色々あるけれど一旦ここまで。

こういうのを傾向に分けていったら、
「私の人生はわたしのもの」
「どんな気持ちもまっとう。私の気持ちは私だけのもの」
「私はもう十分がんばった。人任せにしちゃおう。我慢はやめよう。」
「私の気持ちを受け止められる人、正面から向き合ってくれる人も必ずいる」
という方向のハッピースキーマができた。

さらに行動計画を立てたのだけど、このときに
このスキーマを持つ人はどう行動し、どう振る舞い、どう人と関わるか、をじっくりイメージした。
そうすると、驚くほど、「自分ができていないこと」だった。
例えば「私の人生は私のもの」というハッピースキーマ。

このスキーマを持っている人は…

(1)どんな風に行動する?
→自分の時間、お金、気力、心、体力、将来、未来、人生…自分が持つものすべて、自分の自由に使う

(2)どんな風に振る舞う?
→人の評価や人から見た自分なんて気にしない。自分がどう思うか、どう感じるかを指針に行動する。他人に迷惑がかかることでも、自分にとって必要なことならばやる。

(3)どんな風に人と関わる?
→遠慮しない。人より幸せになることや、誰かより上手にできたり、特別扱いをされることにも、人より恵まれている環境や運のひとつをとっても、何に対しても引け目、負い目、罪悪感を感じたりはしない。他の人にはその人の人生があり、その人がどう行動しどう振る舞うかもその人の自由。人と私はそれぞれ自分の人生を生きる対等な存在。

というイメージができたので、これらをヒントに行動計画を作った。
結構「〜しない」が浮かぶのだけど、行動計画としては「しない」は結構難しいから、代わりに「〇〇なときは、〜する」「〇〇の代わりに、〇〇をしてみる」など、意識的に起こせる行動にするよう工夫した。

  • 「お母さんの人生やお父さんの人生に、自分の人生から犠牲を払ってまで介入しない」
    ※これは「しない」という決心なのこのままにした
  • どんな時も「〇〇ちゃん(私)はどう思う?」「〇〇ちゃんの気持ちはどうかな?」と自分の心に問いかけてみる
    ※小さい自分が泣いているイメージが浮かぶ時があるから、小さい頃の一人称を入れてみた
  • 嫌なことをされたり言われたりしたら「嫌だ」「やめて」と口にだす
  • 恵まれて見える人がいたら、「私もああやって自分の持つものを享受していいんだ。」「あの人が私の人生を気に留めて負い目を感じたりはしないように、私も誰かより恵まれたりうまく振る舞えるように思えても、負い目を感じる必要はないんだ」と自分に対して言い聞かせる

「自分が人より幸せな時(周りに不幸だと嘆く人がいた時)に負い目を感じる」なんて、このワークを通してみないと全く気づくことはなかった。自分はいつもこうして苦しんでいたのかと驚いた。

他のハッピースキーマも具体的な行動計画を立てた。
中にはうまく行動に変換できないものもあった。特に「人任せにしちゃおう」ってのは今まで自分が率先してやっていたことをあえてやらないようにする必要があるので、行動計画にはできなかったが、「頑張る」というワードが自分の中に登場した時に「”ほどほどに”を付け足す」という計画は立てた。うまく手を抜く方法ができたらいいなと思う。